12月予定に書いた葉書の文章

太極拳には鶴と蛇の闘いを見て創始されたという伝説があります。
太極拳が鶴と蛇で象徴される要素の組み合わせであると解釈した場合のスト-リ-をお話します。

鶴の要素は動作、鶴のように立った上体と羽ばたく両手の動き。
蛇とは力強さの秘密である足腰を主体とした隠れた動作のことであり効果的にだすためのリズムです。
その動きは蛇が獲物に絡みつくように全身をリズミカルに不思議な揺らぎで波立たせます。
ゆっくりと波を巡らせると真綿で包むような柔らかな動きにになり瞬時に巡らせると発功という爆発力になるのです。

この力の使い方に気づいて初めてゆっくりと動いて練習するこのの大切さがわかります。
発功という爆発力を身に付けた人は動きを自然とゆっくりにしていきます。
速いスピ-ドで使い続けると身体に過度な負担をかけてしまいます。

だからこそ自ずと動きはゆっくりとなっていくのです。
そしてゆっくりになってこそ、その人の太極拳は本物になるのです。

太極拳のなぜ」より

下記の本は昨年、身体の感覚が変化というよりシフトしてから同感する内容です。
特に、中心軸のとらえかたですが、踵から背中、首、頭までの弓のバネを感じるようになったため、
軸は見えない中心、実際使うのは外側の弓の感覚で動かすようになりました。


誰にも聞けない 太極拳の「なぜ?」

誰にも聞けない 太極拳の「なぜ?」