MMT現代貨幣理論の理解のために

MMT現代貨幣理論の理解のために

 2008年のリーマンシックのとき、。友人が、お金とはなにか? 銀行とは? 信用創造とは? これに4年間かかり、調べたことを話し合いました。週に何度か昼食を食べながらの話でしたが。
その時にわからなかった国債のことが下記の動画の中野剛志さんは話されています。

国債について借金で借金を返すということは、お金を作る側であれば、問題はありません。

一般の社会では、買ったらお金を払う。借りたら返すという世界ですが

お金を作る側は、需要と供給のバランスを考えて、量を調整し

今のようなデフレでは減税などの財政出動をするべきです。

 

まじめな日本人を財源ということばで騙してきた財務省
お金を作る側のことを、一般の家計になぞらえる間違。

他国は1.5倍から2倍に経済を発展させているのに、日本は1.0のまま横ばい。国力は落ち続けています。
外資産が世界一なのでそれが財源みたいに錯覚をしている人もいます。

国債に関して専門書は現在でも一冊しかありません。当時は調べても概略だけで予想するだけで調べることができませんでした。
 専門書は下記です。

国債のすべて その実像と最新ALMによるリスクマネジメント」
東京三菱UFJ銀行 円貨資金証券部 著

  下記、この二つの動画は重要です。
特に中野剛志氏は国債発行が政府発行紙幣と同じであることを説明している。
ここの国債の具体的プロセスが当時わかりませんでした。これは重要です。

 この二つの動画を何度か見てから批判の動画を見てください。
特に財務官僚出身の評論家は不況の意味であるデフレが20年以上続いているのに
インフレを心配している人もいる。不思議な批判をします。
高橋洋一さんも数式が無いから論評できないと不思議な返答です。
不況とはデフレのことです。

◯中野 剛志氏 なかの たけし
「日本の未来を考える勉強会」ーよくわかるMMT(現代貨幣理論)解説ー平成31年4月22日 講師:評論家 中野 剛志氏
https://www.youtube.com/watch?v=LJWGAp144ak&t=2015s

目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】 単行本 – 2019/4/22

◯三橋 貴明氏
「日本の未来を考える勉強会」ーMMTポリティクス〜現代貨幣理論と日本経済〜ー令和元年5月17日 
講師:経世論研究所 所長 三橋 貴明氏
https://www.youtube.com/watch?v=CMLYpWlQp1E&t=2008s

 信用創造の理解がまず最重要です。

 銀行・中央銀行を境界にして
一般社会はお金を借りたら返す世界。物をかったらお金を晴らう。
銀行からお金を借りると市中にお金が発生する。
だから、我々のお金は銀行からお金を借りた結果現れたものです。

このことを陰謀論的に表現する人もいますが、間違いです。

バランスシートでバランスを取るわけですので
一般のバランスシートは左が資産、右が負債・資本ですので
銀行BSは反対になり、お金は負債から生まれると表現します。

 銀行の世界はお金をつくる世界。これが信用創造。財源は基本的に関係ありません。預金で運用していると錯覚している。
ノンパンクは一般企業と同じ。仕入れが発生する。銀行は基本的には仕入れはいらない。
銀行は仕入れが必要ない。もちろん法的拘束はあります。例えばBIS規制など。
銀行預金を集めて貸していると錯覚させている。

預金でもって貸出をしている訳ではない。
 一般の会社は仕入れが必要です。
この二つの違いを理解するべきです。

借り入れをしたら市中のお金が現れ、返済すると消える。
資本主義はお金が増え続け、2%から4%のインフレにするのが理想です。
体でいうと自律神経の世界です。本来こんなことは知らなくても体が自動的にしてくれるものです。

銀行簿記と一般の簿記は反対になる。
負債からお金が生まれるということの意味。

 いままでの信用創造の理解は複雑な説明にしている。
投資とかをしている人もこの信用創造によりお金が創造されることを知らない。
銀行で仕事をしている人も半分は知らないのではと言われています。

wiki 信用創造
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%A1%E7%94%A8%E5%89%B5%E9%80%A0

西田昌司参議院議員の質問に、黒田総裁が信用創造によりお金が作られると明確に答えた。画期的。
西田昌司】安倍・麻生・黒田・河野 総出演の平成の財政総括!
https://www.youtube.com/watch?v=UW5P54wqr9Y

苫米地英人
2014年イングランド銀行が教科書に書いてある信用創造は実際のものと違うと説明。万年筆マネーだということ。最初の信用創造のところのみが重要。
https://www.youtube.com/watch?v=5PIumuttzpg&t=67s

 MMTをちゃんとやっている中華人民共和国
財政出動をして発展させている。
通貨発行権をもっているので破綻はない。

 財源は必要ない。お金は誰かがあるタイミングで創ることにより現れる。
国が日銀に委託し、具体的には銀行の貸出により、お金が生まれ、返済により消える。

 次回には、現在までに調べてわかった、なぜ、財務省は国力を落とす政策を20年以上もし続けているのかを書きます。
複数の視点があります。陰謀論ではなく敗戦と憲法、法律的なこと。
官僚の世界の事情。
わかっていながら複雑な論評をする経済評論家の心理など。
国民側の事情。

 これだけ安倍政権が長く続く強い政権でも、本意とは違う増税をするというのは闇が深いです。
議員の仕事は法律を作ることなのに、長い間そのままにしておいてきた。

 信用創造を別の面から見ると、
未來の利益を今使うということで、奴隷の自覚をさせない現代の奴隷化という側面もあります。
ポジティブな側面からだと経済活動の活発化です。

 これからの経済の代案も考えられています。
信用創造なしで100%マネーという論文もIMFから出ています。
これから理想的には銀行は民間ではなく公的なものになっていく必要があります。

 1999年にNHKスペシャルで「エンデの遺言」を放送され、地域通貨が話題になりました。
ミヒャエル・エンデの作品であるモモは子供用の童話ではなく、お金とは何かを研究して作られた作品です。

その時に話題になった地域通貨は労働することにより、労働証明書としての通貨が発行され、毎月原価償却する構造にし、
お金はストックがメインではなくインフレ化することにより回転させる構造は本来のお金です。
その深い意味を理解する人は当時少なかったと思います。

 あれからちょうど、20年このMMT現代貨幣理論が話題になるのは考え深いです。
当時はこの世のものは減価償却していくのにお金だけは利子により増えるとの問題がメインでした。
今回は重要な信用創造により無いものからお金が創造される理解と国債信用創造されていることの理解です。